茶がゆ
久しぶりに,ほうじ茶でおかゆを炊いた。
大和の茶がゆである。
(今回はサツマイモ入り。)
一昔前は,吉野ではどの家庭でも朝ごはんとして「おかいさん」を炊いてた。
うちの実家もそうだった。
漬物や,おひたし,つくだになんかを食べていた。
自分はおかいさんよりお茶漬けのほうが好きだから,めったに焚かないのに,
何故か子ども達はおかいさんが好きである。
不思議。
3年ぐらい前にコタロー(⇐犬)が膵臓を患って,病院通いをしたときに,
「イモのおかゆが体にいい」と獣医さんから聞いて,
かわいそうに,へろへろぺたんと床にころがっているコタローに
ちょっとでもおいしく食べてもらいたくて,出汁をとるところから
ていねいにお粥を炊いた。
これは,はっきり言って大和の茶がゆとは別物だ。
出汁も利いてるし,うすあじがついている。
どっちかというと七草粥風。いわゆる雑炊っぽい。
夫さんに 「味加減見てやって。」と,器に入れて机に置いて・・。
で,用事したりして目を離しているうちに,器がからっぽになってた!!
「!」 「全部食べたん!?」 「コタローのやで!?」
・・食べれるけど。
いや,もちろん食べれるし,お粥としても上等だけどけど。
夫「いや,あれ全部が味見かと思って・・」
私「・・・。」「・・・アレでいいなら,も一度炊くわ・・・。」
と,それから病気が治るまで何度もイモ粥を炊いた。
おかげでかしらんけど,コタローは今すっかり元気。
今日のサツマイモの茶がゆを見て
「・・コタローのごはんに見える。」
⇑犬です
と夫は言った。
・・どうもトラウマになったらしいな。