カフェを開きたいと思っていた。


カフェを開くのが長年の夢で。だからこのブログの看板にしてみたのです。

夢を見続けてて、とりあえず、目の前の生活をぼちぼち頑張る毎日。
そこからちょっとのきっかけで夢が動き出し、ついにカフェが現実に!!

さて、ここがゴール?
いえいえいえいえ、ここからがスタート。

自分のカフェを持ち、理想と現実のギャップに悩み。
絶賛、試行錯誤と暗中模索の繰り返し。

みたいな日記。

ミヒャエル・エンデ『モモ』を読んで

誰かさんのブログに出てたので興味を持ってしまって、この本を買いました。


・・しかし、あたくしそれほど時間があるわけではないんですが、
この本を手にしてから、お寿司作ったり、お洗濯したり、買い物行ったり、仕事もしながら、400ページ弱の物語を、1日かからず読んでしまいました。
あれ? どうやって読んだんだろ(笑)
人って、わりとたくさん時間を持ってるもんなんですね。
ちょっとした隙間でも、数独やってみたり、ファームヒーローやってみたり、
ブログ書いてみたり、人のブログ読みに行ったり。(仕事もせずにねw
そう。一見無駄と思える時間をたくさん使っているわけですね。

「モモ」の世界。なかなか心地いよい所でした。


モモ
ベッポじいさん。
観光ガイドのジジ。
カメのカシオペイア。
時間の国のマイスター・ホラ。
登場人物はみんな、やさしくて、心が広かった。
(とりわけ、ベッポじいさんの強さには感心しました!)


児童文学って、これが悪者で、こっちが正義みたいな、
明確な線引きがあって、「最後は正義が勝つ。」という
明瞭なシナリオがあると思います。
子どもでもわかりやすい。


でも、この物語の場合、私は、少しだけ違和感がありました。
これ。悪役であるはずの灰色の男たちが盗んでいる時間ね。
灰色の男たちが無駄だと言う時間を「良い物」
仕事を優先させ、効率を重要視することを「悪いもの」
と、きっちり色分けをしている所。


無駄なく、きちんと時間を使おうとすることも、悪いことではない、と私は思う。
忙しいから、ヒマがないから、なるべく無駄な事をしないで、重要な事をするのは、普通だと思うのです。
いや、わかってます。
この本の言いたいところは、そうしているうちにどんどん心が無くなってギスギスしてくるのがよくないって事なのだろうけれども、・・ホントに、心は無くなって行くのかな?
もちろん、余裕というものは必要で、ゆっくりと生きるのも大事。だけど、忙しさそのものに充実や生きがいを感じる人もいるだろうし、機械のおもちゃや、ゲームだとか、微妙に善悪・白黒つけられないものもある。
作者の先入観が顕著に出ている所もあると思う。決めつけないで欲しいなぁ。
・・ま、そんなことを言うと、物語の主旨そのものがブレてしまうので、
妙なツッコミ入れずにすんなり受け入れて読んでしまうべきかなとも思いますが。


ええとー最後の方は、なかなかスリルがあって、冒険ファンタジーみたいになってて
灰色の男たちをやっつけてしまうところは爽快感がありました。


感じ取るべきところは、
「大事な物を、忘れてないかな。
子どもに遊ばせることを忘れてないかな。
自分も、忙しい忙しいって、余裕をなくしてるんじゃないかな。
立ち止まって自分の回りを見渡しても、いいかもしれませんよね。」
ってところかな~。



あぁ。ツッコミといえば、
実は、モモは、人間なのかしら・・と、最初っからツッコミ入れてました。
どこから来たのか、どうやって生きていたのか、親はどうしているのか、
・・何もしないのに、話を聞くだけで、その人の理性や、愛や、幸せを引き出す。
困ったことを解決してくれる不思議な能力・・・。


実はですね、
私の一番の感想は、ここなんです。
・・これ、いいなぁと思いました。
私も、モモのようになりたい。
私は、モモのように、人の話を聞いてあげられるようになりたい。
・・ってことは、おしゃべりしないで聞いてあげないと。
 できるのかしら(笑)



・・・そうなんですよ。
だから、カフェを開いて、イスを用意しなくちゃ!と。
そんなこと思いましたのです。
明後日の方向の感想ですみません。


あっ。でも、それが「時間」を取り戻すってことかもしれないですよね。

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