桜折るのは、バカというわけでもない。
母校の桜が切られることになった。
私が入学すると同時ぐらいにできた学校だから、
創立50年ぐらい。桜も、大きくなった。
裏門の横、学校のフェンスの外側には、川が流れていて、
その土手に植えられた桜は、50年を経て大きくなりすぎて、
昨年の風の強い台風が来た時に、そのうちの1本が倒れた。
川の向こう側の、民家をかすめて。
背が高くなりすぎたので、小川の向こう側まで余裕で届く。
今年の3月に定年を迎えた校長先生が、桜を切る決断をした。
民家に被害が出ては困るのだ。
その作業を請け負う業者が友人だったので、
「切るとき教えて!切り株、少しちょうだい!」と
私は頼んだ。
そして、先日、この桜たちは、切られてしまった・・・。
すこすこ。
人の手で植えて、人の手によって切られる。
仕方ないことなのにね。
さみしいのよね。
他の木は、あまり思わないのに、
なぜか、桜だけ、そう思う。
切り株やら、いくらか、少しもらって持って帰った。
重くて、どうにもできないかもしれない・・・
ちいさくのこぎりで切って、何かの形にしたいな。
私と夫さんと、子どもたちが通った、小学校の
桜で作ったんだよ・・って。
誰かに言いたい