カフェを開きたいと思っていた。


カフェを開くのが長年の夢で。だからこのブログの看板にしてみたのです。

夢を見続けてて、とりあえず、目の前の生活をぼちぼち頑張る毎日。
そこからちょっとのきっかけで夢が動き出し、ついにカフェが現実に!!

さて、ここがゴール?
いえいえいえいえ、ここからがスタート。

自分のカフェを持ち、理想と現実のギャップに悩み。
絶賛、試行錯誤と暗中模索の繰り返し。

みたいな日記。

カヌースラロームカヤック

何を隠そう,わたしは30年前国体選手であった。
この競技は,カヌーに乗って激流の中に設置してあるゲートをくぐるポイントと時間ポイントで競うものだ。
 忘れもしない昭和59年,古い話だ。奈良県で国体があった時に,吉野町はカヌー(レーシング)と卓球の2競技を開催することになった。
 「奈良県にはスラロームの選手がいないんだ。開催県なのに由々しき問題なんだ。」
スラロームとワイルドウォーターは五條市開催だったんだけど,教育委員会から同じカヌー種目を担当するために役場に出入りしていたカヌー競技の競技役員さんから参加者募集の打診があって,当時町役場で働いていた私を含む何名かに白羽の矢が立ち,というか懇願されて,やってみることになった。
 んで,若かりしころの私は,その中で一番適性が認められて予選すらないままに国体に出場することになってしまったのだ。(下手に運動神経があった)
 国体が開催される地元としてだんだん盛り上がってくると(まぁ規模の小さいオリンピックみたいなもんだ)町役場内の先輩職員たちや近所のおばちゃんやら町内の議員さんやら,顔も知らない町の人から「がんばってー」と声をかけられることになり,ずんずんずんとプレッシャーばかりがのしかかってきた。


 朝,仕事が始まるまでに,ひとりぼっちでジョギングをして,
 午後3時になると職場の上司からは仕事が免除され「練習してこーい」と言われて,
ひとりぼっちで車にカヌー積んで近所の河原に降りていって,ふんせふんせと地味練習。
 土・日になると,県から競技役員の強化担当の人が派遣されて,大会まで時間もないしカヌー技術も未熟すぎて,練習なんてやりたくなくても逃げることもできない。
 学生の頃は運動部に所属していたので,練習することにさほどつらさはなかったけれども,「ひとりぼっちで」「逃げ場がない」という部分で,ものすごく精神力を消費した。
 それが日々の練習の積み重ねで予選を勝ち抜いてなったものならば誇らしくもあろうし期待に応えようと素直に思えたかもしれないけれども,数合わせのために素人をにわか仕立てした出場なんだから,自分を誇れるわけがないのだ。


 まあそんなことで,一番最初に,水の上に浮かんでいる舟に乗った時の「わあおもしろい」という気持ちは,あっという間にふっとんで,国体が終了するまでとても苦しかった。
しかし,そんな努力の甲斐あってか,才能もあったのか?? 素人のくせに8位になれた!! 8位までは「競技ポイント」っていうのが入るらしくて(今はどうか知らないけど)団体入賞するのにちょびっと貢献したらしい。
 職場のみなさんには仕事に大穴を開けてしまい「がんばったねー」と褒められたけれども,結局仕事はサボりまくったので肩身がとても狭かった。(そういう性分なんです)


 ちなみに,ここだけの話コースを前もって教えられて練習していたんだよね。
 (それを,ズルともいう。)
 でも,競技のためにダムから水を放流して激流を作るので,水量があまりにも違いすぎて,参考にならなかった箇所が多々あったな。(むしろその方が多かったw)
 今から思うと,国体の競技のためにダムの水を放流って,いいのそれ?だよね。


 あー,今ぐぐったら東京オリンピックでもカヌー会場の水量変えることが環境破壊するとかって問題になってるのか。そりゃ悪いよな。本末転倒だ。東京内で会場作るのをあきらめて,長野とか岐阜とか,関東はあんまり知らんけど普段からカヌー競技やってるところがいくらでもあるだろうに,そういうところですればいいのにな。何にこだわってんのかな。こんな話聞くたびに「オリンピックつまんね!」って思ってしまうんだよな。


 あれ,話がそれた。


だからね,
 わたしはカヌーそのものを楽しむ時間よりも苦しい時間のほうが多くを占めてしまったので,その後は全然そのスポーツを趣味として続けることはなかったわけだけど。
 カヌーという競技を嫌いになったわけではないの。
 吉野の有志の人達で「吉野カヌークラブ」というクラブが立ち上げられていて,そのメンバーと川下り(ツーリングというやつです)するのは楽しかったし。一人でもくもく練習しているときにショートロール(転覆した時に,艇から脱出しないでパドルをこいでひっくり返って戻ってくる技)ができるようになったのもうれしかったしな。



今日,息子は,小学校のカヌー教室に参加してる。
講師が,その同じ国体にレーシングで出場してたIさんだったw
「その節はお世話になりましてw」と挨拶をしあった。
今日のスタッフさんの中に30年前のことを覚えている人がいて「一緒に乗らんの?」と言われたりした。
「いやいやいやいや。」ご遠慮申し上げます。
実際,太ってもう艇に入らないんじゃないかなw


ま,経験というのは,悪いもんではないね。



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